・三好 圭太様 (68歳取材当時) 東京都在住に聞く
ピンバッジコレクターに聞く➀
■--ピンバッジとの出会いはいつ頃ですか ?
【三好さん】:1994リレハンメルオリンピックと1996アトランタオリンピックの時です。当時勤めていた会社が1998に日本で開催された「長野オリンピック」に関わる仕事をするという事で視察目的に直前大会の冬季五輪大会として1994リレハンメル・夏季五輪では1996アトランタオリンピックに行った時に多くのピンバッジを目にして魅了されました。
■--ピンバッジとの出会いはオリンピックということですね ?
【三好さん】:はい、そうです。冬季大会と夏季大会では規模が違い、1996アトランタオリンピック夏季大会のビッグスケールに驚かされました。ピンバッジの種類と数の多さにも驚かされました。その頃のピンバッジは本七宝仕様のものが多かったですね。デザインも意外とシンプルでしたね。
■--今日は、三好さんにコレクションの一部をお持ちいただいてますので写真を撮らせて頂いて掲載させて頂きました。
★上記写真は、アトランタオリンピックDAYピンバッジで、数字は大会1日目から16日目を表し、その日に行われた競技がピクトグラムで表示されている。
■--そうですね、本七宝仕様では現代的な凝ったデザインは難しいですよね。
最近では疑七宝仕様やプリント製法が中心で、かなり凝ったデザインの物が多くなってきましたが、1998長野オリンピックの米国版から、2000シドニーオリンピックでガラッと変わりましたね。
【三好さん】:正直言って1998長野オリンピックの国内版ライセンスピンバッジはデザイン的に単純で野暮ったい感じでした。
★上記写真は、1998長野オリンピックピンバッジ米国版が中心です。(他も有り)
■--1998長野オリンピックのピンバッジは、ピンバッジというよりも社章・記章の感覚で作られたものが多かったですね。
単純な丸型・四角型の形状にロゴマークが付いたデザインばかりで、オリンピックの躍動感や感動をデザインとして表現したピンバッジは余り見かけませんでした。ところが米国版のピンバッジは、形状もデザインも凝っていて魅了されました。そして2000シドニーオリンピック、2002ソルトレークオリンピックではそれまでにない斬新な技法、デザインのピンバッジが沢山リリースされました。ピンバッジが進化した時でした。
★上記の写真は、2000シドニー・2002ソルトレークオリンピックピンバッジです。ピンバッジは1個づつ透明袋に入れて、専用のバッグに保管されています。
■--具体的にはピンバッジをコレクションを始めたのはいつごろからですか ?
【三好さん】:本格的には1998長野オリンピックからですね。
■--コレクションジャンル的には「オリンピック」が中心ですか ?
【三好さん】:そうですね、一時期はワールドカップサッカーピンバッジとかディズニーキャラクターピンバッジや鉄道、自動車、飛行機ピンバッジ等などかなり収集の幅が広がりましたが、やりきれないので今は「オリンピック」を中心に絞り込んでいます。とは言ってもデザイン性に優れたものや仕上がりの良いピンバッジを見るとジャンルにとらわれず手が出てしまいますね。(笑)
■--コレクターの皆さんは普段ピンバッジをなんと呼ばれていますか、ピンズ ?
【三好さん】:いやいや、私の周りでは普段は「ピン」と呼びますね。ピンズという人はほとんどいません。かしこまった時はピンバッジと言います。
■--三好さんは現在何個くらいピンバッジをお持ちですか ?また、それらの保管はどの様にされていますか ?
【三好さん】:多分3,000個位でしょうかね。保管はオリンピック関係のピンバッジは大会毎に揃えて額装して飾ったりしています。交換品はピンバッジ専用バッグでの保管が中心ですが、購入したものは整理するまで袋から出さずにそのまま箱にしまって保管しています。
★上記の写真は、複数の過去のオリンピックピンバッジが混在しています。
■--当社でオリジナルピンバッジを作って頂いた事があります
【三好さん】:収集していると、やはり自分のオリジナルピンバッジが欲しくなりますよね。会社の関係や趣味の会の関係、そしてまったくの個人でも何度か作らせて頂きました。コレクター同士で名刺代わりにピンバッジを交換し合ったりできたらある意味究極だと思います。現実には差し上げるケースの方が多いですけどね。自分のオリジナルピンバッジをお世辞でも褒めてもらえると嬉しいものです。
■--オリジナルピンバッジの製作で、当社をお選び頂いた理由はなんでしょうか ?
【三好さん】:そうですね、社長さんをはじめスタッフの皆さんがピンバッジの事を良く知っているまさにプロなので、安心して任せられるという事と、守秘義務の徹底などコンプライアンスもしっかりしていて信頼のできる会社だということです。製作に当たってはコレクター目線でかなり厳しい注文を付けさせて頂きますが、ピンバッジの製造特性を熟知した上でのデザインが出来るし、新しい技術を常に研究していてアイディアの引き出しの多さ、懐の深さはBIGWAVEならではと感動させられます。流れ作業的に単に製作経験が豊富だという事だけじゃなくて、教科書に出てこない裏部分も知っていて打ち合わせで話しを聞いているだけで楽しいです。
■--恥ずかしいくらいの最大の賛辞をありがとうございます。(笑)
【三好さん】:いえいえお世辞ではなくて本当です、インターネット広告で格好の良いことを並べ立てていても、実際に打ち合わせすると全然素人という製作会社もありました・・
■--最後になりますが、三好さんにとってピンバッジの魅力って何でしょうか?
【三好さん】:まずは、小さくていつも身近に置いて楽しめることですね。そして、ジャケット等の上着の襟に着けると自分が特別な存在のような気分(錯覚)を覚える楽しみです。そして、旅の土産物だったら「旅の思い出」が、オリンピックだったら「選手の頑張りや感動」が、好みのキャラクターだったら「可愛さ」がピンバッジに乗り移っていつまでも思い出と一緒にいられることです。それから、ピンバッジ仲間との交流は何といっても最高の楽しみです。その魅力を語りだしたら長くなりますよ !?(笑)
■--ありがとうございました。もっともっとお話しを伺いたのですが、時間と紙面の都合がありますので、今回はこの辺りで終わらせて頂きます。ありがとうございました。